詩人:OBO
そのうち伸び始めた
ボクの背丈を無視してさ
心が未熟だ って
オマエは意地悪く笑った
似たものどうし
ボクが子供なら
オマエもいっしょ
陽と陰
ボクが陰なら
オマエもいっしょ
なんてね
勘違いですれ違った
ボクら 同じモノを
見てはいなかった
ボクら 同じとこに
立ってはいなかった
気付いたのさえ
7年遅れで
どれくらい
距離があいたのか
見失いそうなくらいに
遠くを走るオマエ
その背中を見てると
自分さえも見失いそう
少し高いはずの
この肩 並べたいのに
もう背を比べるほど
子供じゃないの
途轍もないさみしさ
口にはできなくて
無我夢中で
オマエの頭に平手打ち
カッコ悪すぎだけど
この距離縮まりはしないけど
ただただ必死で
一瞬でも
あの頃に戻りたい
っていうのも
後悔の種類の
ひとつなんだろうか
昔と同じように
叩き返すオマエ
なんだか
キラキラしてる
時間が経って
変わったんじゃない
最初から別々の道
長く歩いてきた分
ズレが大きくなっただけ
7年ぶりの平手打ち
ケンカの理由は
他のとこにあったんだ
昔は笑って見てたのに
今度はみんな
ボクを責めた
女の子に手を出したら
ダメだ って
笑ってたのは
オマエだけ