詩人:桜井 楓
美化されたサクセスストーリーに
誰もがそこに憧れや妬みを覚える
真似してみればいいさ
できるのかを
そこに辿り着くまでの道程には
苦しみや悔しさがあり
不安や苛立ち 孤独感
そして気性が悪くなる時もある
輝く為に 己を鍛錬し 磨き
魂を削ることもある
何が正しいのか 答えを早く求めたい時だってある
そして 諦めたくなる時もある
夢はいつだって美化されてしまうもの
儚く散った花弁を見て 美しいと感じることは
言い訳にしかならず
美しき夢を叶える為に必要なことは
何より己の断固たる決意であり
その夢とは
他の誰もが普通の暮らしをしているなかでの
それとは違う
誰よりも忍耐強く 努力し続けること
そこに辿り着くまでアクセルを踏み続ける事は疲れるものだけど
それ以上にブレーキを踏まないことで
その歩みを止めないことにもなる
夢に辿り着くのは終着地点ではなく
スタートラインに立つこと
本当の夢の始まりはそこからとなる
誰よりも忍耐強く 努力していくことを覚えた
そこからは自分を信じて 肩の力を抜いて
今ある才能に努力を重ねて進めば
まずは周りが認めてくれるだろう
それに驕らず何処までも進む初心を忘れずに
歩みを止めずに進めばいい
夢の先にはまた新たな夢が現れる
ひたすらそれが続いていく
歩みを止めない限りは
いつまでも忍耐強く 努力していくこと
答えなどいつまでも見えない方がいい
答えを作った時は
素直に歩みを止める時である