詩人:umi
雨が降るバス停で
制服姿の君を見た
わずかに首をかしげ
空を見ていたね
混合った駅のホームで、スーツ姿の君を見た
向いのホームに立つ友達に
手を振っていたね
公園の前で
着物姿の君を見た
結い上げた髪を気にして添えた手が美しかったよ
教会の扉の前で
白いドレスの君を見た
とびっきりの笑顔で
見つめる先には愛する人
季節は変わり時が過ぎても僕の気持ちは1ミリも変わらなかったよ
声を掛ける勇気も無くて友達にもなれなかったけど
君が泣いてならいいんだ君が幸せならいいんだ
3年前の初恋は
静かに静かに幕を引く…
心から
カラン…と音がした気がした。