詩人:甘味亭 真朱麻呂
言葉が行き止まりになってしまう
言葉が行き詰まりになってしまう
言葉は完璧じゃないから
言葉だけでは言い表せられない何かがある
言葉の持つ力は限られている だから伝えよう伝えようとすればするほどにその意思とは逆の力が働いて言葉は下手になるのさ
僕の胸の奥底から不安が沸き上がりまるで噴水のように
絶え間なくあふれ続けている
何故だかとても心が痛くて
とてもとてもとても
涙を流さずには僕はいられない
流れゆくときの波に上手くのれていないのかのれてるのかわからない不安定な日もあれば何故か嘘みたいに大げさなほど口が回る日もある
伝えたいことがあまりにも多すぎて
想像は限りなく僕の予想をはるかにしのぎ越えているのさ
だから僕は時々自分のくだらない想像の無意味な豊かさに頼りすぎて
嫌になる日もたまにある
人は人を傷つける
同じ人なのに
裏切りもして自分さえ傷つけてしまう
これ以上愚かにならないように人間としての心は罪深さを嘆いてた 言葉をつかんで空に放とう 不安はもうおしまいにして悩むのは悩みきらないでもいい
ちょうどいいところで形を整えられたらそのまま伝えよう
少し不器用さが残るくらいがちょうどいい
自分を傷つけることや言葉を汚すことは自分の人生を暗くしてるのも同じことなのさ
たくさんの想像も抱きしめすぎれば
抱えきれずにこぼれてしまう
僕は涙を流して見送る勇気持つべきだ
敷居をまたぐように心を土足で許されもしないのに
上がれはしない 少ししゃくだけど
その痛みや苦しみは他人までもを傷つけ困らせる為にあるのじゃないだろ 言葉を足して 言葉を濁して
なにも言わず なにも言えず 僕は立ちふさがる 壁のまえでふと目を閉じてみる
形にした思いや気持ちやもう言葉にしないと決めた思いを闇に葬ってその代わりをつとめる
伝えたい言葉だけを胸に秘め 今。