詩人:もとり
1日に起こった出来事を
凄惨な事件から並べ立て
こちらの都合お構い無しに
耳に入れようと声を震わす
ブラウン管越しに見る光景は
どこか他人事で遠い感じ
犯人の過去には
犯人の供述では
犯人はどうしてこのような
やられた方には関係ない
どれだけ並べ立てようと
どれだけ不遇で有ろうとも
被害者にとって何の意味があるのか
その後の人生が狂わされた物もいる
あの場に居なければと嘆く声もある
止められなかったのかと憤る声もある
いずれにせよ焦点は
その事件が起きた時であり
犯人側の動機なんて事件の被害者にとっては
なんの意味もないのだから
1日1日が過ぎる毎に
風化されていく
被害者の心は置き去りにされたまま
また今日も新しく
機械的に塗り替えられていくんだ
では、次のニュースです