詩人:さきネコ
ねぇ?この扉の向こうに
ホントウがあるのなら
少しくらい冷たい風が舞っていても
見てみたいと思うんだ
星の欠片 惜しげもなく降る
宇宙の中のたった一枚に
遠い昔 誰かが「夜空」と名付けて
こうして眺めるようになったんだろうな
ふと顔を上げると
花びらがどこかへ向かっていた
その来たほうに目を向けると
そこには満開の桜があった
穢れを知らない色
淡く光を放つ花
疑ったことはなかったけど
そのとき初めて
信じたんだ
青の光 指先で刻み込んだメッセージ
明日 明後日 ・・もし、まだ残っていたら
きっと誰かに 伝わるんだろう
そう「信じて」・・・
遠い未来
名前も知らない誰かに
祝福の花をたむける