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詩人:甘味亭 真朱麻呂
ドコからドコまでなく
ドコまでも愛したいよ
君だけを ずっと
僕は見ているから
今までも これからも
ずっと君は僕の一番で在り続けて 僕の中の世界は変わらず歳を増すたびきれいになる輝きの中心で光る一点を見つめ君だけを軸として僕の視界は君でいっぱいになり目で追いかけるようにこの物語はカラカラ回り続けるだろう明日を絶え間なくまだ見ぬラストエンドまで映し出して僕の瞳に
騒がしい街の喧噪や生活音が通り過ぎて
遠ざかる 夕暮れ
少し 昼間よりは静まり返った 世界
僕は立ち止まるよ
目をつむり 夢に踊らされここまできたけど何も目立つものなど見つけられなかった
踊らされるだけ踊らされて いつの間にか心は淡い群青色
あの頃の鮮やかな色をなくして すっかり長いときの間に色あせた夢のあと
これがあのころの続きとは思えないよ
指先でまるで操られてるみたいに描き出した未来に僕はいて
今日も叶わぬ夢むなしく1人見てる
淋しさ埋めるために
涙も必死でこらえて
誰にも逢わずに1日を終えた こうして1日がいつものようにいつもながらに悲しく終わっていた
悲しみのイメージは何故か 淡い青で
いつの間にかそんな基準に収まってた
僕の見ている世界はいつも狭かったのをおぼえているよ
窮屈で胸苦しくって君を思うたびこの胸は高鳴っていた
いくつもの僕がいくつもの今日をまた
繰り返し生きるたびになんのために生きてるかもわからなくなって たまのたまにちょくちょく
忘れられない記憶と
忘れられる記憶の差違に誤差があるかないか気付けば探す毎日で
瞬間に消える1日が何故だかとてつもなく愛おしく思えたら
人は皆何故か泣いちまうんだなあ そしてまた一瞬の何秒間の間に消える
切り刻まれていくように分散される幻
事の運びをトントン拍子にすましてさ
やって行こうか 今日も。