詩人:紅麗-クレイ-
歯車が止まった2人の季節
ドコか遠くへ行ってしまった初恋
あの日から僕は人を好きになる事が出来なくなってしまったんだ
きみがいないこの世界は空虚で色彩さえも映えない
きみと初めて見に行った映画
ふたりだけで行った青い海
幸せだった記憶を消し去ろうとする度に思い出して涙が溢れてくるよ
今まで何度も忘れようと努力したんだよ?
だけどきみの写真とお揃い指輪が引き止めるんだ…
きみがこんな僕に話し掛けてくれたオレンジ色の教室
恥ずかしくて言えなかったけど、ホントはすごくすごく嬉しかったんだよ
それから季節は3つ巡り2人は恋に落ちた
授業中、2人話してて先生によく怒られたよね
放課後、2人初めてしたキスの味今も覚えてるよ
机にハートと傘で綴った2人の名前
今ひとり濡れた指でなぞってみる
もう一度あの季節に戻りたい
もう一度きみに逢いたい
きみの声、笑顔、温もり…時計の針が進む度すべてが色褪せていく
もう二度と恋なんてしたくない…
人を愛する事なんて出来ないよ…
戸惑う気持ちとは裏腹に相も変わらず季節は巡りゆく・・・