詩人:どるとる
永遠に終わることのない永遠を求めても
日々は僕らのイノチを削り落とす 痛みのない傷をつけて
まるでカツオブシみたいにためらいなく僕らから光を遠ざけさせる 闇へ招くクロネコが見えるようさ
メビウスの輪に弄ばれて
ストレス社会におかされて
僕らはだんだん透明になる
やがて完全に消えていく アトカタもなく
それまでの時間を人は各々に好き勝手生きる
人生なんてくだらない
確かにそうだ
だけれど僕ら人には笑うのも泣くのも生きていられるあいだだけ許されたことだから
永遠なんて無い
だからねいつかは世界も終わる
だけれど人は永遠の中で輝き続ける
見えない証を残して
花びらみたいに散りゆく僕らの終わりのそのあとを見守る
死んだあとも僕らを照らす
あたたかい光で。