詩人:キュウー
あの頃の俺たちは
社会のルールなんてクソくらえで
常識に唾を吐き
非常識の中に笑顔を作って
光に背を向けて
闇に溶けこんでいた
自分たちのルールを築いた
法律でも
校則でもない
六法全書を踏みつけて
煙草に火をつける
毎日同じ仲間と
毎日違った毎日を
時が許すまで走り続けていた
あれから数年
社会に飲み込まれた俺たちは
常識に押さえ付けられ
社会でもがき苦しむ
『悪』ではない
ただ『不』だっただけなのに
そんなに弾くことはないだろ
俺たちは居場所さえあれば良かったんだ
無くしたのはダレダ…
今も同じ仲間と
毎日腐った毎日を
ただ俺たちは『不』だっただけ
得るものは誰よりもあったんだよ