詩人:あかつき
傲慢な欲望かかげ
革命だ進化だと
色めきだって
生き急ぎ心を忘れて
大事なものたちを
傷つけてたんだ
月はどんより澱み
森はゆらゆら揺れて
ただ静かに隣にいて
見境のない欲望
見違えるような故郷
灰色の道はまだ伸びてく
限られた涙に気づかぬふり
残らず使い果たしてしまう
鳥は翼をしまい
花はそっと色褪せて
ただ静かに後にいて
生まれた場所にはたえず
知らない足跡がいっぱい
あの日の面影はまるでない
まだ見ぬ愛しい笑顔に
どんな景色をかかえて
逢いにいけばいい?
涙の雨はやみそうもない
2008/08/02 (Sat)