詩人:どるとる
僕の心の中の悪魔は
正しさを真っ向から否定はしない
そして
僕の心の中の天使は
間違いを犯しても
許すことはないが
僕だけを責めることはない
僕のいちばんの悩みは天使は天使らしく
悪魔は悪魔らしくないこと
正しさも過ちも
すべてが巧妙に
そして曖昧に
誤魔化されているんだ
悪魔は正しさを肯定はしないものの
否定はしない
天使は天使で
過ちをゆるしはしないものの
責めることはない
そんな矛盾がゆがんだ僕をつくり出すんだな
僕は正しさと過ちの中間にある
曖昧な世界の中で生きてる
わたしを形作ってるのはそんな矛盾の塊。