詩人:甘味亭 真朱麻呂
時がふたりを分かつまで ずっと一緒にいよう 何も心配する事なんてないんだ 優しさを集め 風に包まれて季節を旅していこう 光へと進み まっすぐに ただまっすぐに歩いていく 明日も
小さな頃のようにはいかないこともある 大人になったならいやなことばかりで始めは戸惑うだろう 子供の時とは全く違う甘えのなさに驚く
甘えたことばかりいってるわけじゃない だけれど厳しすぎる概念に捕らわれすぎて いつでも涙は溢れてくる小さな雫が地面にはじけ光りながらピチャンと音を立ててそれから静かに明けてく町に輝きを放つ
見上げると真昼の月 さっきまであんなに輝いてたのに 恥ずかしいみたいに
恥ずかしがるみたいに青い空の中 溶けたように青くなって目立たないほどに空の青にとけ込んで混ざったみたい
だけれどうっすらとその丸い姿を遠くから眺める 不思議に遠い月が地平から眺められるのがとても素敵すぎて 今夜もそのまるまるとした姿を目に映す 昨日の涙を笑顔に帰るように 優しい月明かりの光は心をあたたかく照らし僕を闇から浮かび上がらせ周りの闇から僕を食わせまいと闇と同化する前に僕の周りの闇をかき消し その光で僕を光ある場所にまた戻した
光の国 闇の国 行き来する世界 それはつまり朝と夜の関係 光も闇も互いになくては存在すらできないのさだからなくてはならないのさ光は闇がなくては影が出来ず闇も光がなければ何も見えない怖いだろ
朝の光が闇をかき消すように光は闇と手を取り交わし互いに助け合いながら闇は帰るだろう また今日も
闇夜も光を放つ朝も僕にも人には必要なのさ
闇は夜で光は明るい朝で互いに互いをそれでも羨んだりはしない なぜならばそれが決まりなのだからそれは約束なんだからね
闇も光も解ってる
朝が夜になり夜が朝になる今日も解った上で1日が始まりそして終わる その運命で世界は廻りはじめて明日がめぐるよ。