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剛田奇作の部屋  〜 「ヘンタイ」への投 票 〜

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[143061] ヘンタイ

詩人:剛田奇作

たぶんそれは
おそらくそれは

焼けるような
君の体にまだ
充分に 触れていないかった為

いやおそらく
知ったことによる
事故か


愛はなくても
喉は渇くの
無償にね


おかわり無しじゃ
すでにもういられなくなってる


あともう一匙だけ
ミルクをちょうだいって
子猫が泣くの

今はもう
捨てて来たはずの子猫


飽きるほど
君に触れていれば
よかった
フォアグラ
食べ過ぎたら
嫌いになれる?


私の触手たちが
食べてしまおうとする

人間ってこんなにも
低俗なもの
こうして出来上がる歌も低俗極まりない

もうまるでお笑いよ

だからそんな甘い匂いで側にたっていないで

君の部屋のシーツは
君の体温で暖かい

生渇きの髪は枕をしめらせてる

ヘンタイって

君になら
呼ばれていいかな

どうしても
触ってみたくなっちゃったの




2009/05/05 (Tue)
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