詩人:中村真生子
庭の曼珠沙華が咲き誇り草むらでは薄がしなやかな穂を気持ちよさそうに揺らしている秋晴れの爽やかな朝。見上げる澄み切った青い空が目を滲ませる。「sky bar」で友が飲んでいる気がして。変わらぬ温かいあの笑顔で時折、手を振りながら。そして、手を振りかえす、「また飲もうね」と。お母様と友の思い出話をした翌朝に…。