詩人:高級スプーン
熟れてゆく世界身を委ねれば汚れてゆく硬貨のように果実を噛る芯に残った歯形でさえも成長の過程で喪失われる拡大しては欠ける宙を右手で回せば扉は開く明かりを点ける波紋を呼ぶ終の棲家が全て散るまで