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[123184] 明るい未来の背景の暗い影

詩人:甘味亭 真朱麻呂

ふと気が付いて振り返ったときには
なにもかもが全てすんだ後で僕は悔やみに悔やんだ
君の微笑みも町の夕暮れも全てがまるでもう見慣れすぎて
きれいだとか言い交わすこともなくて
ただ言葉を連ねていくだけで1日が終わるように
過ぎていく時間になんとなく乗り気でもないのに とりあえず適当にやるだけの事をして過ごす

見上げるといつものように窓の外に月が泳いで 僕を平等だからとでもいうようにやさしい光で照らす
世界中の不安や不満を数え上げてたら
たぶんおそらくは数え切れないほどでしょう 永遠に生まれてくるから 永遠に続く時の中でなくなることなく世界に蔓延り広がってく

追いかけるように今では もう昔から
時間は僕を操る
それを勘違いして
操ってるみたいに
僕らはただ終わりへと進む時間に合わしてるだけ その中でいつか消え去るように
幻のように自分が作り出した運命の中で取り交わす様々な出来事 どんな未来を作りそれにどんな不満や批判をしようと自分が
望んだ上で作り出した確かな現実(リアル)なのだと瞳に映る未来は まるでうつむく僕をあざ笑うようだ
それを運命のせいだというならばそれこそが罪で自らの過ちなのだと胸に刻みつけて生きていくべきだと誰もが冷たい氷のような眼差しで笑いもせず繰り返す現の世界

悪夢のような未来は 暗くまるで全ての感覚を失ったように 耳に入る音にも聴くたびに耳鳴りがして そうかと思えば一瞬に聞こえなくなる
時々目に飛び込む景色と視界がくぐもったように ぼやけて見える記憶も曖昧で昨日のことすらぼけっとしてただけだからかたかが昨日の事なのにあまり記憶にも焼き付いてないのさ
耳鳴りの方は不安から来るらしいな
まるで宇宙に行ったみたいに行ったことはないけど空想の中で想像すると だんだん周りの音が遠ざかっていき 静寂の中で暗い海をさまよい歩くだけの人生で。

2008/03/19 (Wed)
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