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詩人:甘味亭 真朱麻呂
この気持ちは出任せや嘘なんかじゃ決して片づけられないんだ
不思議な巡り合わせで全てが始まったとしてももう今さら遅い
たくさんの季節を通り過ぎて 同じくらい僕たちは数えきれない月日をともに過ごしてきた
心まで凍り付いてしまう冬も 自分の中にある何かが自分という決められた線からははみ出すことは出来ないんだと迷い悩みその挙げ句にたどり着いた場所は結局いつも同じ答
僕の想像の狭さが問題といっても過言じゃないけど 過ちはやがて心のどこか奥で罪悪感という花を咲かす種をばらまき血で血を洗うような無意味な問答に苦しめられでもしない答を出すために明け暮れる日々
無駄な争いやつまらないいさかいなどは意味がないから やめた方が良いさ
なぜならばそこに行き着く先は結局また繰り返すねじ曲がった憎しみと自分の中でゆずらない想いをぶつけ合い同じ力で引っ張り合うから終わりのない言い合いだけなのだから
終わるわけもない互いの中にあるわがままな自分という自我を捨てきれずに譲り合ったりする事もないから どちらかが相手を思いやり終わりの合図となる 言葉を言うだけ以外に終わることはない
だから無意味なのだと思う
記憶の花が咲いては散って 僕の過去を塗りつぶしてゆく
心の中に咲いた花ももうすぐ咲きそうなんだ この疑問にも花が咲くと良いな
そしたら苦しめるもどかしさも全て消えるのに 満ち足りたように見せかけるだけの身勝手な笑顔なんてしなくてもすむというのに
悲しいのならば悲しいよと涙できるくらいの素直さがほしいよ
ただ取り戻したいだけ
ただそれだけ。