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詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕は死という罪深い終わりを背負う人 それ故に悲しくて
悲しすぎて目を伏せた 瞼を軽く閉じ
静かに腰を下ろす今日に何かこみ上げる
いつか僕らは限りある運命…宿命 時の流れの果てにそれぞれがこの人生という旅を終えるんだな 涙を押しころすようにするも何故か止まらなく溢れるばかりで同じ時の中で同じ歩数を歩くことは誰も出来ないけれど先に旅立った人はまるで死というものがわからなかったときに最初に人類ではじめて旅立った人のようにどんな思いでなんてなく何がなんだかわからないきょとんとしたような表情のまま逝くのだろうか
生けとし生ける者の命の行く末の旅立った後にはどこへ行くのかな 今はこんなにとぼけた顔でそんな事だって忘れているのではないかのように貴重なもう戻りはしない日々を無駄にしていくだけ
君の手を握りしめて根も葉もないそれを裏付け納得される力も根拠さえない励ましを与えても僕には何ひとつ出来やしないんだ ああそれは人、一人一人の問題だからと割り切るしか答えられない…
少しの間違いで人生がどこまでも狂っていくなら正しいことも間違ったことも似すぎてうまく判別できないよ 満たされぬままで答にも行き着けずにいる思いはまた途中で路傍に迷い頼りのしるべを見失った
限りなくきりもなくある言葉に終わりがこないように 死だなんてこなければいいと思ったけどそれじゃ旅立っていった人たちに申し訳ない気がしても逃れられないからその日が来たら受け入れるほかないのかな
まだわからないけれど この先のどこかでもしかしたら明日にも僕は…僕は…ああ
ただ静かなだけの無という世界(やみ)未だ見ない世界へ扉開いていくかもしれないのに確かな答のひとつも無くこんなに身勝手に自分の事ばかりのんきにあくびばかりをして何かといえば楽をしたがり自分を高めようともせずに本当はわかっているはずだけど何かがそれを遮るような感じなんだ。