詩人:ユズル
夜の真ん中
星そのものに腰掛けた人の形をしたもの
包み込む穏やかな時間の流れ
眠っている膨張宇宙
とまらないくしゃみの上で
ひっくりかえって逆さま世界
さらさらと流れゆく小さな輝きの向こう
黒 紫 青 金 銀 宇宙の色
逆さまのそれが 瞼をひらいた
はじめて目が合ったからだろうか
人の形は星からころげおちて
逆さまの輝きの中を真っ逆さま
果てに白 桃 黄 朱 橙 宇宙の色
そして気付いたら
朝の真ん中
星そのものに腰掛けた人の形をしたもの
とまらないくしゃみの上で
ひっくりかえって逆さま世界
とまらないくしゃみの上で
ひっくりかえって逆さま世界