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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 「やわらかな夢」への投 票 〜

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[123522] やわらかな夢

詩人:甘味亭 真朱麻呂

なんにも出来なくてかまわないんだ
君は知らない間に僕に沢山のやさしさをくれたから 毎日素敵な時間をくれるから
それだけで毎日が明るくなるのさ 君の声を聞けるたびに胸の奥の不安が消えてしまったような気になれるのさ

なんにも出来ないんじゃなく何もしたくないのかな
そしたら日々を無意味に僕は見送ることでしょう

通り過ぎて行く幾多もの日々は
流れ星のようにふたりをさよならの闇へと吸い込んでくように
今日もその闇に少しずつ吸い込まれいま足を飲み込まれている
もうその足は引き戻すことなど出来ない 過ぎ去ってしまった日々と同じで

もう 悲しくて 悲しすぎて 涙が止まらない夜は
ひとりぼっちで月を見上げるよりも
君が教えてくれた沢山の現実でのおとぎ話 夢を語る仕草に明日に光が見えた そう眩い光がふたりの明日を輝かせるように 間違いなどないと自分に言い聞かせながら日々は続くよ 最果ての終わりへ 新しい途方もない星の旅へ

ふたりを誘い またここに戻る
愛の歌唄いながら
不思議な力を持つ
君が笑ってる その瞬間星が流れ
祈る思いは同じさ
そのふたつの思い
天に届きますように 祈るはるかに過ぎ行く季節も時間も時代さえその瞬間だけはいつもよりずっとやさしくそして何よりも輝いて見えた

そんな気がする

はじめて皮肉らなかった 素晴らしい光が その夜僕らを包んでいた 目と目 手と手
同じ感触 同じ温度
伝わってくる

これこそが愛のある標 存在の確かな証拠さ 僕に伝える 何度も
愛の標 存在の確かな証

少しずつ少しずつ
大人になって行くだろう 待たずとも世界は遠くなるのかな たとえまだ死なずとも 生きていたってそんな気がしてしまう 淋しさは拭えない その悲しみを抱いたまま今夜も静かに眠るだけ 窓の外の月明かりがくれたやさしさと柔らかい夜の夢。

2008/03/25 (Tue)
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