詩人:どるとる
僕の家の近所に住んでる猫はいつもいつもあの公園で一匹でさみしく遊んでる
だけどだけどあの猫も年寄りだから もうすぐしたら仏様になってしまう
いつもいつもとぼけた顔で僕のおやつを持って行くあいつを憎めない
あいつはかわいい猫だから
猫が鳴くたび思う
あと何回この声が聞けるかな
そう思うとさみしくなる
やがて猫は死んで
飼い主も死んで
家は取り壊されて
売り地になって
僕だけがあの猫のこと覚えてる
名前さえわからない
年寄りの猫ちゃんよ
僕は意外と好きだったぜ 君のこと
今日も公園の中
君を探してしまう
気づいたら
泣いていた
君は天国なのにね
そんな猫の話。