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[150288] ガラスの儚い一片

詩人:さきネコ


青い空を映した欠片があった

真っ暗闇でも自ら光を放ち

美しいくらい艶やかな断片と

声にならない悲哀を残して



未来も過去もわからずに

ただ君に出逢えたことだけが

僕の歩む理由になった

どこかで探していたんだ 愛を



真正面からの言葉のぶつけあい

背後で窓の割れる音が聞こえた

鋭い空気が 僕の体を貫く

いつから ここにこうして立っているのだろう



それさえも

忘れてしまいたくなったんだ



壊してしまいたくないんだよ

せっかく手に入れた世界を

君の声が心の奥で反響して

その笑顔を思い出したくてたまらないんだ



ガラスの儚い一片

握りしめたら

小さな痛みが 僕を慰めた



お願い

あの空をもう一度 





僕に見せて


2009/11/22 (Sun)
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