詩人:さきネコ
青い空を映した欠片があった
真っ暗闇でも自ら光を放ち
美しいくらい艶やかな断片と
声にならない悲哀を残して
未来も過去もわからずに
ただ君に出逢えたことだけが
僕の歩む理由になった
どこかで探していたんだ 愛を
真正面からの言葉のぶつけあい
背後で窓の割れる音が聞こえた
鋭い空気が 僕の体を貫く
いつから ここにこうして立っているのだろう
それさえも
忘れてしまいたくなったんだ
壊してしまいたくないんだよ
せっかく手に入れた世界を
君の声が心の奥で反響して
その笑顔を思い出したくてたまらないんだ
ガラスの儚い一片
握りしめたら
小さな痛みが 僕を慰めた
お願い
あの空をもう一度
僕に見せて