詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕たちはいつの間にか
人間だという不思議を
不思議な事だと思いもしないで生きてる
これが僕の精いっぱいなのにな
限界は誰が決めるのか
人びとは時の途中一番最初の試練としてこの腐り果てた世の中の歩き方を覚えて 順応していくすべを植え付けさせられる
自分で歩き始める
そんな歳の頃に
徐々に親の手助けが無用になる
だから恩義も忘れ
汚い言葉を吐き出す
しまいには殴りかかる
しかし覚えさせてくれたのは
その親でしょ
ほかの誰でもなく
その親が覚えさせてくれてなかったら
きっとあなたは歩けなかった それだけでも幸せな事でそれなのに傷つけて恩を仇で返したらあなたこそが無用になってしまう
親の恩義があっただからこそこんな今があるしでなかったらこんな今にもなってなかったよね
それなりの幸せを手に入れたいならば
悲しい笑顔はやめて
今すぐ涙を流してごらんよ 躊躇わずに
悲しいよって言って
デビルスマイル
デビルスマイル
浮かべて小悪魔のように金をせびる
愛想を振りまく
それでも僕は昨日と同じように
何ら変わらない
愛であたためあい不埒な夜を今日も濡らす
鼻をつく 酸味のある匂い
窓のそと 月が泳いでゆく
あんな歩き方を学ばせられたのは
ちょっと不快だが
逆をいえばいいことも多々あるよ
やっぱり不快でも
こんな世の中を生きるには そうするしかないんだから
選択の余地はなかったんだ 歩き方を覚え自分で歩き出す以外には それ以外には
生きてゆくすべはなかったんだろう?
今になって
改めて 大人になって少しずついろんな事に勘が働いてきた脳味噌で考えればわかるよ わかるよ
デビルスマイル…
デビルスマイル…。