詩人:どるとる
たばこを一本吸って
灰皿にもみ消すように
僕の1日はこうして終わるんだよ
ぼーっとした頭で
跳ね起きて朝を迎え
夜になるまで
ずっと寝ぼけていた
たばこ一本分の時間をこうして吸い終われば
あとに残るのは
もみ消した吸い殻と
それによく似た
まこと出来損ないの記憶だよ
帰り道 月を眺め
へたくそなスキップで
小さな水たまり飛び越えて
もの思いに鼻歌
奏でれば
あっという間に家に着くよ
今日があるから明日がある
明日があるから頑張れる
大切なのは期待するより
希望を持つことさ
君が待つべきは
希望のある明日だよ
期待などするな
希望を持ちなさい
無理に笑わなくてもいい
無理に他人の話に合わせなくてもいい
独りが辛くないなら
このままどこまでも
強がっていられるところまで強がっていよう
いつか、昇る
太陽を待ちわびて
夜は朝へと駆け上る
少しずつ 少しずつ
なにもない世界に描かれる新しい1日
目が覚めてはじめて
僕は僕が僕なんだと思い出す
さあ 今日もはじめよう
しおりを挟んだところから歩き出そう
物語の続きを描いていこう
一歩踏み出して
そこから全てははじまる
筋書きのない明日へ
予定も立てずに踏み込んでゆく
無謀な僕は僕という名の物語の主人公さ
負けるはずはないんだよ
約束された明日へ
ちょっくら夢を叶えに行こう。