詩人:弓月 あお
僕は最低だ
自分だけが傷ついたふりをして
本当は傷つけてばかりだ
誰かの差し出してくれる手を
誰かが向けてくれる優しさを
自ら拒絶してはまた望んだ
そのたびに誰かが悲しむ事を
誰かが傷つく事を知っていながら…
とうとう君が壊れた
とうとう彼が壊れた
とうとう彼女が壊れた
とうとう世界が壊れた
もっともっと
僕が強ければ良かった?
そうしたら僕が傷つくだけで済んだ?
ごめん
僕は弱いから
傷つけるしか出来ないんだ
僕がもっと強ければ
僕だけ苦しめば良かったのに
誰も悲しませずに済んだのに
ごめん
僕は弱いから
傷つけるしか術を知らないんだ
ごめん