詩人:壬治
匿名という楯に
守られているようで
責任は往々にして
主人のもとに
ぜんぶは世界と
一瞬にして繋がる
あなたのすべてを
世界が手に取る
もっとリアルな
痛みがほしいの?
知りたいの?その先を
期待するものが
無かったとしても?
画面の向こうに
生身があるの
魂の数だけ
うごめく喜怒哀楽
日々そこにあって
みんな生きてる
あなたと同じように
わたしも傷つく
わたしと同じように
誰かが傷つく
もっとリアルに
ちゃんと考えて
ぜんぶリアルだから。
あなたを取り巻くすべて
2015/05/26 (Tue)