詩人:拓
会いたい
何を失っても構わない
あなたを失ったことより
つらいことなんかない
今日もひとりぼっちの部屋で
あなたを待つ
来るはずない
わかってるのに
帰り道にあなたに赤いゼリーを買って行ってしまう
渡せない
わかってるのに
朝、またあなたの家の方向の電車に乗ってる
気付いて引き返す
もういない
わかってるのに
道の向こうからあなたが歩いてくるかもしれないと
ぼーっと
歩き続けてしまう
わかってるよ
悪い夢だ
どっかにいるんだよね
僕が悪い
どこにいるの?
2004/07/06 (Tue)