詩人:ひまわリる
どれだけの人が
自分の為に涙を流すんだろう
それを考えたら死ねないまま
これからも生きる事を選ぶなら
辛くて長い道のりをずっと歩かなきゃいけない
流す涙で前も見えないまま
動かなくなった体を引きずってでも
前に向かって進まなければいけない
血の涙を流し
心に傷をつけ
それでも進まなければ生きる事には繋がらない
見えなくなってしまえ
この目なんて
聞こえなくなってしまえ
こんな耳なんて
苦しむ心にかかる励ましの言葉も
一本の釘をカナヅチで叩くように
少しづつわたしの胸に食い込んで行く
テレビ画面からは笑い声
窓の外からは生活音
蛇口からこぼれ落ちる水の音ですら
わたしの涙の原因です
分かってるよ
うん、分かってる
明日からはまた
何もなかったように笑うから
今はただ
渇いた心を
潤しているだけだから
わたしの中に住み着くわたしを
小さく殺すだけだから