詩人:こうさぎましろ
宛てもなくトマトをきざんだ
赤いのがいいの
ジューシーなのがいいの
痛々しい感情、どうかズタズタに紛れますように
気にしないって決めたのに
ほら、もう気にしてる
君と誰かの会話は
ワタシのこと…?って悲しくなったり
ひとりよがりな思い込みで
いつも恥ずかしい思い
ワタシの胸の容量小さくて
君に触れるとたちまち感情の閾値をこえて
いっぱいいっぱいになってあふれだす
絆創膏でおおいきれなかった傷がはみだして
その傷をじっとながめてた
治すのも作るのもきざむのも食べるのも
ぜーんぶ、ワタシ
こんな夜になんでひとりなんだよ
ばかやろう