詩人:阿修羅
生きていていいかい
わらってよ
どうやらわたしは
人間じゃないらしい
君に伝わらない
最初はね生まれが違うだけかもとか
淡い期待を抱いたりもしたんだけど
やっぱり違ったみたい
わらってくれるかい
君ららしくするから
わらってくれよ
わたしなんてとりあえず
どうでもいいから
わたしがなにかなんて
どうでもいいから
とりあえず
わらってくれよ
ついでに
愛してくれたら
いうことないけど
そうやって
君らのフリをして
いつだって淡い期待を抱いている
君のフリもしてるし
あなたのフリもしている
あの子のフリもしてるし
わたしは
ひとりになったとき
こっそり自分でいる
君も あの子も見たことないような
見せられないような
崩れたわたしを
ひとりでみている、わたし。
こころとやらが
そこにあるなら
わたしのそれはきっとずっと
霞がかっているのかも、しれない
いつかのように
君らになれかけたとき
いつだったかわたしは
非常によく笑っていた気がするけれど
所詮はまがいもの、とはよくいったもので
太陽にちかづきすぎた誰かのように
蝋で固めたなんとやら、は
どろどろに熔けてしまった
いやいや、そんなものでしょうと
後ろを振り返りながら言うわたしも
また同じ場所を目指しているのであって
やっぱり繰り返すのだとおもう
そうやって同じようなことを繰り返して
いつかたどりつけたらと
そんな風におもっている
そしていつか
わたしが、ここに
さよならを告げるとき
少しでも
しあわせ であったと
そういえたらと
こっそり
望んでいるのも
また
否定できない事実なのであります
だから、生きてていいよと
言って
ここにいていいよと
そういわれることで
わたしはきっと
しあわせ とおもうから