詩人:soul
泣きたくなるのは
頭では解らない事で
ふと気付いた時に
誰を思い浮かべるのでしょう
私にとって不幸な事は
過去がとても幸せだった事でしょう
遅ればせながら
目の前の感情に
曖昧ながらも
気付けたならば
素直に笑うのでしょうか
流れたはずのものを
過去として受け止められるでしょうか
この冬の寒い日の
過ごし方は知っているはずなのに何故
隙間が埋められぬままで
それを愛と呼ぶのなら
何が出来たでしょう
感情が世界を動かすならば
どれくらいの想いがあれはばいいのでしょう
それを知る前に雨に流れて消えた
いずれ来る未来は
鮮やかに彩られているだろうか
世界はまるで変わらず進み続けるのだろうか
揺れながら落ちる雨は
恐らく一つ一つが僕の汚れ
投げ掛けた下らない問いは
帰らぬまま沈黙に変わるのでしょう
知っていたはずなのに何故涙を流す
私にとって不幸な事は
過去が幸せだった事でしょう