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詩人:甘味亭 真朱麻呂
生きる上で本当に大切なのは何だろう
考えていたんだ
生きていく中でなにが必要なんだろう
考えていたけど
それは君でした
いくら考えてもたどり着く答は 見えたのは君だけ 君だけでした
人はいつも生きていく苦しみをなにで紛らわす なにで忘れようとする
悲しくて仕方なくて涙も抑えきれないくらいに流し続けた涙はやがては
心の中の限られた隙間を満たしこれ以上もう入りきれないくらい溢れる
なにもかも 全て信じられず
なにもかも 全て嘘に思える
そんなもどかしさを抱きしめたまま 今も生きている
思うほどに悲しい生き物なのです
だから時おり悲しみを抑えきれずにほかで解消しようと間違った解消の仕方で人を傷つける
言葉だけならば何とでもいえるから 言葉では悪いことと言いつつも気づけば罪を重ね おかす過ちに日々が汚されていく
なにが正しくて なにが間違ってるかなんて今さらと分かりきった顔でやることは全て それとは反し口だけの愚か者さ 僕らはそんな起爆装置を心に所持してる みんな生きた危険物さ
みんな みんな みんな
だんだん見えなくなって 薄く景色がかすんで 白々しいほどに繰り返す嘘と言い訳の数だけ 心の傷跡が開いてしまう そこからにじむ過去の罪の現像液に浸す
浮き上がる罪の数々 自分よがりな楽しみはほかの誰かを確実に傷つけるんだ
僕はただ僕はそうだ 君のため
僕はただ僕はそうさ 君のために
君の望んだ明日にはこぶ都合のいいだけの舟になるため
そのために曲がった想いも抱きしめて
どれだけの傷を増やし自分を汚したか
分からなくなるほど今まで思い当たる節が多すぎて それによる悲しみもあまりにも多すぎた 犬や猫みたいに一言返事でうなずき言われたとおりにする そんな僕が過去に見えるよ 君のためと思ってたのにそれが罪だとは気づかずに。