詩人:甘味亭 真朱麻呂
記憶の扉を開いて
過ぎ去った遠い思い出手繰り寄せれば
見えるだろう その先にある未来までも見えるのだろう
だからこそ歩き出した一歩はこんなにも重たいのさ
そして全てが終わるとき終わりの日には今までのどんな歌よりも美しい歌を今までのどんな笑顔よりも最高で一番の美しく澄んだ声で歌えるのだろう
美しい歌だって
美しく歌わなければ
美しい歌とはいえない
名ばかりの美しささ
中身のない見た目ばかりの空っぽな歌だからね
美しく歌う素直な心があれば
美しく歌えるはずだ
どんなに汚れた目をした君でも
どんな人でもそれだけは変わらないよ
小さなわがままで2人は仲をこじらすよ
その2人をふたつの想いごと遠ざける些細で下らない事
後で考えたらそう思えるのに そのときはなぜか自分見失ってしまってた
いくつもの扉を開いてきたかな
そのどれかひとつでも開けられなかった
開けられずに終わってしまった扉
それでも永遠に開かない扉だったんだとたとえ言い訳でも
そう思えうことで傷みを消していた
通り過ぎる季節の途中 誰かに会いに行く間際までこらえてた涙のせいで
僕は今や手も届かない場所に消えてしまった過去は昔話さ
笑い話にも出来てしまえるくらいさ
僕と君の中に流れてる記憶の波 ゆらゆら
押し寄せては引いていく浮かんでは消えていく数ある言葉にも似ている
夕陽のように真っ赤なその情熱の炎で全てを焼き尽くすまで終わらない滅び行く自分自身の中の止められない埋葬への蝕み
僕はただ待つ。