詩人:lua
時は何度も
同じ場所を巡り
風は息を潜めはじめ
黒い布を纏った空が
世界を歪め始める
指先をつたうこの声を
小さな箱舟に委ね
遙か遠く…遠くまで
遠くまで
この物語の結末は
遠い昔に見た領域
前世にも来世にも
響く神々の歌声
今はその眠りが
愛しくて恋しくて
醒めるのならどうか
誰の手も届かぬ場所で
髪を撫でるその吐息を
時の切なさに重ね合わせ
届かなくても
全ての想いには
意味があることを知る
月明かりさえ煩わしくて
遠い昔の枷も外せぬまま
揺らぐことさえ
知らない僕は
今もあの歌声だけを
感じている
この物語の結末は
遠い昔に見た領域
前世にも来世にも
響く神々の歌声
今はその眠りが
愛しくて恋しくて
醒めるのならどうか
誰の手も届かぬ場所で
髪を撫でるその吐息を
時の切なさに重ね合わせ
届かなくても
全ての想いには
意味があることを知る