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[124520] ナミダアメ〜永遠の嘘

詩人:甘味亭 真朱麻呂

記憶の中に紛れ込んだ
遠い過去の1場面
悲しく切ない1シーン
その時、頬を伝う泪雨
染めて行くように
僕の胸を濡らしたんだ

大洪水の心が泣き出した一瞬で泪がガラスで出来た身体を悲しみで満たしてく
綺麗にキラキラ光りながら輝く涙の粒はその1つ1つに儚い命があって それぞれがそれぞれに自分だけの神話を語る
命が終わる間での間だけ それまでの時間の中でめいっぱい輝こうとさえする
せめてせめてと言いながら 自分の全てが歳をとってく切なさに大人気ない泪なんて愛する誰か
それはつまりあなたに時おり見せながら

ナミダのようなアメを零す ポロポロ
その泪で明日をも濡らさぬように
今日のうちにその悲しみは忘れたことにする そして忘れたことにした泪は忘れていられるわけもなく忘れていなかった泪は増え続ける泪として悲しみは昨日より一層これまでの泪を全て抱えてきてしまったから 重たそうにその水圧で今にも押しつぶされそうなんだよ

雨のような泪のせいでこんなにも悲しいんだよ
明日も引きずっている ずっと引きずっている そうする事ぐらいでしか抑制できない
捨て去る場所やそんな都合良い機会等ないから
その場しのぎの嘘と繕いの言い訳で何もかもを隠してく

みんなを基準に考えてそれを当たり前な事にするのならば
僕の疑問は一生つきないだろう 何故ならばそのみんながいつも良いことを言いそれをするとは限らないから
二度と終わらない問いかけがたまるばかりで悲しみもつきやしないんだ もう

無神経すぎる奴等に精も根も捧げ 骨もないクラゲみたいなあなたに 僕はいつまでこの嘘をついていればいい 嘘はいつかバレるのにこの嘘は永遠にバレなさそうだ
僕から言わない限り感づかれる心配もないから かなりずるくて目ざとい僕の事だから分かりきってるほど隠し通すのは確実でそれは決定的だよね。

2008/04/12 (Sat)
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