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[164962] 渡り鳥の夜

詩人:どるとる


鳥の群れが夜の空を飛んでゆく

人々の暮らしは影をひそめて
人口の灯りだけが
ポツリポツリついてる

翼を休める姿を
遠目から眺めたよ
どこに行くのか
そんなこと思ったよ

窓を開ければ一面の星の夜

渡り鳥たちには
どう見えてるのかな

天の川を泳ぐように
渡り鳥は星になる
一羽一羽が輝いて
流れ星のように
きれいだな

今夜はそんな
渡り鳥の夜

銀色に光る
小さなロケットで
夢の中から
そっと見に行こう
ここからじゃ
よく見えないから

そんな空想も浮かぶ夜
熱も冷めないうちに
さあ僕も翼を広げて

渡り鳥たちと飛び立とう

この両腕が
たちまち目を閉じれば 大きな翼になる

上昇気流のように
舞い上がる心と
少年の飽くなき夢

夢見る人の心に
訪れる

渡り鳥の夜。

2011/01/29 (Sat)
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