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詩人:どるとる
独りきりの帰り道 月に照らされて
吹けもしない口笛を吹くけれど へたくそでした
昔々 ある村に 誰それさんがいまして
ああなりこうなり
そうなりましたとさ
そんな人生なんて嫌なこった
散らかった部屋のような人生でも
ちゃんと目標はありますから ご心配なさらずに
歩き出す僕の背中
見送ってくださいな
なんでもいいから
なんかの物語の主人公みたいにたとえかなわなくてもかっこつけさせて
精一杯やったなら無様に負けたっていいから歩き出すその足を止めないで
僕はこの夜に賭けてるんだ
いつもいつも。