詩人:まとりょ〜鹿
ガッチガチの猫舌女に
アッツアツなラーメン
手作りで猫舌をもてなす。
作ったはいいが
なかなか箸を付けてはくれない。
ヤッパリな
なんて思いつつ
嬉しそうに丼を眺める女に
早く食べるよう促したんだ。
アイツはニッコニコしながら
横から流れる髪かきあげて
“私、冷麺にした方が好きなの”
勿論彼女はニッコニコしながら
首を傾げ髪をかきあげ
俺は一瞬何の事かと
振る舞ったラーメンが
可哀想になり怒りを覚えたが
アイツはラーメンを冷まし伸びきったモノを
冷麺と呼んで無邪気に笑っていただけだった。
盛岡に謝れ。
そして早くラーメンを食え。
ガッチガチな彼女に
アッツアツな俺。
麺だって何だって
熱いうちに食べるが吉
見つめる姿勢だって熱いものになるさ。
そして俺も密かに…
盛岡に謝る。