詩人:さきネコ
いつだって太陽と月は 空の順番待ち
雲は通り過ぎざまにちらりと見る
火にかけたマシュマロが とろりと溶けだした
甘い想い溢れる 香りは言い訳
砂嵐が舞い降りる この大地の上
しゃがんで 反動をつけて 手を伸ばした
一番大事なのは信じることだって
断言できるその強さが欲しい
真っ白の雪原に 青い光で文字を刻む
ついたため息の分だけ幸せを見つけてやる
光を包むのは 真新しい夜明け
指先でなぞった 時間の輪郭
ループして戻ったのは何回目だろう
適当に手に取った そのひとつが
こんなにも切ない気持ちにさせる
ひんやりと冷たいガラスの猫
私をどこへ導くの?
忘れ去られた夢たちが
体を寄せ合って眠る場所
扉を開けた
また扉だった
それでも繰り返す
諦めない