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[125014] 平熱と微熱のあいだ

詩人:甘味亭 真朱麻呂


僕の心には闇にしか咲けない赤い薔薇が咲いてて
散れ 舞え 咲き乱れて欲望をむき出しにしてくれ
暗闇で光る赤いシャドウの中残像が揺らめいてる
ただほど高いものはないのと同じようにただ者じゃない人も人間的価値の水準は高めなのかな

小さくうなずいたあとでちょろまかしたワルふざけの延長で
君は僕にややこしいことはいわないでと半ばキツく水を差す

愛してるなんてただのほめ殺しさ
勘違いはしないでくれたまえ
もう君と僕はなんの関係もない真っ赤な他人
薔薇のように鋭いトゲをその身に携えて赤い情熱的な鮮やかさが似合う人だったんだ

闇の中、
咲く赤い薔薇
平熱と微熱のあいだ
それは、
色めく夜の蜃気楼
帳が降りはじめるよ
カーテンの裏に隠れてるみたいに
君の言わんとしてることバレバレだよ
だけれどわざと話を流し上手く
知らないふりをして君の機嫌をとった

狂いはじめたら
なにをされるか
わかったものじゃないから とりあえず
抱きしめとくよ
ぎゅっと強めに
いつになく泣きじゃくる君を今は可愛いとさえ思えるその油断よ 今すぐ疑問に変われ でも今は変わらぬ愛を悟られぬように注ぐのだ

綴れ折りと愛の偽作 ヒカリ跳ね返るその仇がライトニング!ワケのわからない 言葉の数々並べ立てても観客からは歓喜も拍手さえもらえないけど
ピエロのふりで愛想だけ振りまくのは役者のようさ っていってる間にもトースターから飛び出るトーストはおきまりのベーカリー

そうさあ! 今だ!

風のように滑り込んで疾風のように現れるところまではよかったのに どーしてそんなにもミスマッチ
こうまでも不似合いなの? 神さまじゃなくても誰でもいいからこたえてくれ
神さまは今 デート中 神話の神さまも一般化する危うい時代 おかしいと思わない方が数倍おかしいのになぜ僕だけ 目の敵?

2008/04/20 (Sun)
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