詩人:どるとる
日が暮れたから
家に帰ろうよ
ママの手に引かれ
家路を歩く
子供とすれ違った
僕もあんなころがあったんだな
なんだかいろんなこと思い出して泣けてきた
今は君の待ってる
家に帰ろう
ローンはまだずいぶん残ってるけど
君の幸せ考えたらやすいもんだ
一円もケチらずに
今年こそは全額 返してやるよ
君の前で豪語した
住宅街に夕日の赤みを帯びた 陽射しが優しく輝く
ほらね どこかで今日もただいまとおかえりなさいが聞こえるよ
悲しくても帰ろう
嬉しいならなお帰ろう
君の家なんだよ
ドアを開けなさい
君の家には 愛はありますか?
帰った途端 泣き出す君は 大げさだとは思うけどやっぱり嬉しいもんだよ
ただいま…
お腹すいたよ
デザートは君がいい…
なんてなんて
言いながら笑ってる
ふいに見た窓の外は星の綺麗な夜。