詩人:どるとる
あたたかい立春の風が吹き始めて
はじまりの訪れ 感じた
まだ 少し 寒い 2月の朝
僕はなんの準備もなく ただその時を待つ
僕の心に芽吹いた
桜のつぼみは
やがてその時が来れば 鮮やかな花を咲かす
君がくれた
つぼみだよ
恋という名の桜
新しい風の匂い
この胸を涼やかに
吹き抜けてゆく
ふと立ち止まって
並木道 見上げた空はどこまでも透き通って
僕の存在などちっぽけに思えるけど
遠くで手を振る君が僕を呼んでくれるたび なんだか 救われる
ただいつも笑いあって
悲しいときには慰めあって
繰り返してきただけ
そしていつの間にか
愛が生まれたね
似合わないかもしれないけれど 愛の言葉もいくつかささやいたね
そんな大げさなものじゃないけど
とてもとても大切で
とてもとても素晴らしい人です
一生かけて守りたい
恋という名の桜
今、満開になる時
桜吹雪に包まれて
どんな言葉さえ
君の愛の前じゃ
まるで役に立たない
僕の心に芽吹いた
桜のつぼみは
やがてその時が来れば 鮮やかな花を咲かす
君がくれた
つぼみだよ
恋という名の桜
新しい風の匂い
この胸を涼やかに
吹き抜けてゆく
甘酸っぱくて
なんだか恥ずかしいような そんな気持ちで君の隣で今日も笑ってる僕がいる
誰より 愛すべき
人のそばで
夢や理想を高らかに
語りながら
訪れし季節に なんの準備もなく
あのつぼみのように
まだ少し寒い 冬の名残に 肩をすぼめ
じっと その時を待っている。