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詩人:甘味亭 真朱麻呂
はじまりはいつだって僕の近くそばだてて聞こえる
それがたやすい思いなら思いであるほど押し殺せる
絶え間ない時の流れになにか大切なものをなくした後でなら
小さくうなずく君の目に光る涙
小さいうなずきを見せた後でそれが夢だと気づくまで いつの日かすべて消え去る日まで 僕は僕だから 永遠に僕は僕だから
抜け出せないその繰り返しの先に何がある 何が待つだろうか?
今はただおそれるだけでも見た目よりはずっと強いから大丈夫
いつも いつも 言葉はつまってしまう
まるで深く暗い海の底にいるような
静かな孤独の闇抱えている 日々だよ
自分から抜け出して凝り固まったその世界から一刻も早く生まれ変わりたいな
孤独を愛するがゆえの心は時に揺らめく
独特な自分を保つために今まで無理やり
なんとかたえていたけど隠した本当は隠せてなんかいなかった
むしろ見え見えさ
いつだってはじまりはすぐそばにある
いつだって終わりもすぐ近くにあるさ
はじまりと終わりがどこか似てるというのは何故かと問いかけても返事すらない空
神さま ねぇ
僕が今まで生きてきた意味
そしてこれからを生きてく意味 教えてよ
何故消え去る意味すらないの? そして僕はどうしてないと断言できるの?
眠り まぶた閉じる
その数十秒の間さえ瞬間に時は記憶からさらう
まるで元からなかったかのようなゆったりとした時も 何ひとつ持ち帰れない
すべてなくす日が来てもしも寂しくても大事なものは形のないものと消え去るときがきたらわかるかな
わかると良いな
1人 満足そうに唄う僕の目に見えた世界はひどく朧気な景色だった 薄紫色の空に生えたいくつもの光の筋 それはまばゆく街を照らし今日も人々に同じだけの等しい今日を届ける そんな中で今日を生きられない人もその切なさバレる 秘密をバラすように。