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[125322] 命のギターをかき鳴らせ

詩人:甘味亭 真朱麻呂


感じることのない痛みがもたらす静かな日々
今日が連れてくる似たような明日に文句を言っても今日に言えとその明日は言うだろうけどその今日はもう用はないと気づいて見てみりゃどこか消えてた
孤独を知らない光の中のあなたの傷ひとつない背中
時間はいつもそれぞれの僕のために流れている
時計が回る
明日がまためぐる

そこにある一日が僕をどんな風に変えてくれるの
そこにきた一日は僕にどんな意味があるというの
僕はその一日を抱くことによって何を笑えるんだ

命のギターをかき鳴らせば やがて訪れる終わりにも悲しまずにヘラヘラと楽しくないのに笑ってなどいられますか?
笑える未来ならば素直に笑いたいけど
たやすく笑えるほどこの物語のラストはうれしいものじゃない
命のギターをかき鳴らすように精いっぱい生きることは誰かに付き従うことなのでしょうか それなら出来そうにない
まだ ずっと 今は
もしかしたら一生このまま

揺らめく影をただ生半可に見つめている僕
人生の回送者とはじまりという名の序章と
これからの行き先

明日を待つかのように
時々は明日が来ることさえ願わない日もある
待ちたくない日もある
そんな日もあればいろいろな気持ち巡らしながら今日で明日の訪れを待ち受けてる

さびしい気持ちも押し込めて
傷だらけの翼も
隠した過去の悲話も
全て僕の中で幻になる時間を篩にかけるように悲しみだけ落とさず喜びだけ抽出して僕の額を人差し指でちょんと軽く小突く 君はいたたまれない気持ちを最後に残したから

僕は僕の中でちゃんとあれから消化されてないからもどかしいよ
消化不良のように釈然としないんだ
未だ巧くだまされてるような気分で
無駄足だったなと自分のずるさを隠す

不便さよりもめんどくささが勝ったことに
勝ち誇ったようにエッヘンと胸を張り笑う。

2008/04/26 (Sat)
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