詩人:あいる
世界を壊す力はないけど
地球を廻す魔法だってない
とても言葉じゃ足りない
なのにボクら
何も話そうとしないんだ
たとえ崩壊していく運命でも
瓦礫の中
君をつかんだの
言葉はいらないから
声を与えてよ
君が思い切り泣けるだけの
雨雲を吹き飛ばす風は起こせないけど
晴れが好きかっていったら
そうでもないんだ
とても時間が足りない
なのにボクら
何も信じようとしないんだ
たとえ一時的な呼吸でも
息を止めて
君と重なるの
ボクはいらないから
君をちょうだい
有りがちな話をしよう
明日は虹が咲くらしいよ
意味は求めずに求め合う
西に沈む惑星
連鎖するように離れていく空
映像は冷めた匂い
都合の良いセリフにありきたりな
ハッピーエンドトゥー継続
距離はぼやけてる
思いからかけ離れても
そんなときは名前を呼んで
生まれたときみたいに
特別な感情に触れながら
壊す力だってないし
雨が降ったら濡れる
そんなありきたりを
いつから愛せただろう
いつも足りなくて
気づけば満たされてて
海の満ち引きみたいな
ボクらの体温
たとえ一時的な微熱だとしても
もすこしだけ
のぼせていたいの