詩人:猫の影
晩夏の太陽の熱をわずかに帯びた地球の床に背中をつけて立ってみた青い空と赤い空が淡く溶け合ってそのなかに雲あぁ僕は今空と繋がっているわずらわしい世界との関係を断ち切って不安だらけの世界との関係を断ち切って全と無が交錯して黒ずんでしまった僕の世界との関係を断ち切って僕は今この空とだけ繋がっている自由これが自由といふものかもしれないあぁこのまま雲に溶けてしまいたい