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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 「走るより歩こう」への投 票 〜

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[125459] 走るより歩こう

詩人:甘味亭 真朱麻呂

繰り返してゆく日々の波が穏やかな
顔を見せて笑っているけど
君は空の遠く見つめながら宛のない
未来にふっとため息をつく

小さい頃から夢ばかり見てて
叶いもしないあこがれを沢山抱きしめてた
大人になってやがてそんな夢は
幻なんだと現実ばかりをいまは見つめてる

いつのまにか大人になって それがいつからなのかもわからなくなった
記憶の中にもありそうもないです

旅へとゆくその途中
捨ててきたいくつもの夢はゴミの山のようにチリにもならず積み重なっていくだけ
だから少しずつ肩の重さをとるために
いままで背負ってきた夢を捨て本当にかなえたい夢だけをひとつだけ残しあとはここに置いていく

まばゆく輝くその夢を抱きしめたぬくもりがいつかあたたかさに変わる
光を放つ流星がふたりの心を染めたとき
いつか望みが願いが変わる その課程で願いに行き着くまでのあいだに幻で終わらないように

いまはただ願うだけさ その夢が叶うようにと
精いっぱい努力を重ね 少しくらい不器用でも
きっと蓄えた力と流した涙はやがて未来の僕らに届くように降りそそぐあたたかくやさしい雨が心に虹を架けるだろう

だからいまは笑えるときは素直に笑い 二度と戻らない日々をかみしめながら
いまといういましかできない時間の中で明日を夢みる前に
いまはまだいまだけを見つめていればいい
やがて少年の羽根が立派な大人としての気高い誇りを持った翼に変わるから それまで その日がくるまではそうしていよう

まだまだ走るより歩こう この両足で消えない証を残すためいまといういまを生き踏みしめる足に自然と力がこもるよ
ときには歩くよりも走らなくちゃだめなときもあるかもしれないけど
この先何年何十年経っても変わらないそんな気持ちがきっと涙する僕を強くしてくれる そう信じてるから僕は立ち上がれる。

2008/04/28 (Mon)
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