詩人:どるとる
あたたかい陽射しに包まれて 目を閉じてみれば
もうすぐやってくる春の季節の足音 聞こえてくる気がする
桜のつぼみは 今は固くその身 閉じて
花開くその時を待っている
生まれてから 一度さえ 人を愛したことがない僕だけれど
誰かを思う気持ちを持ち続けていれば
いつか誰かを愛すとき 心に春は訪れるかな
僕も誰かを愛したい
僕も誰かに愛されたい
余計なものは何もなく
必要なものも何もないけど
かけがえのないものならいくつだってここにあるのさ
僕も誰かを守りたい
僕は確かに守られたい
くだらないことで笑いあったり
時には喧嘩したり
時には支え合ったり
そんな春になるといいな
僕も桜のつぼみのようにあたたかい風が心に吹くその時を待っている
恋する心に咲く
桜を人はこう呼びます
恋桜
永久に枯れない
永遠の花
僕も咲かせたい
恋桜
散ることを知らない
恋桜。