詩人:そほと
細い糸の蚕の糸のそれよりまだ透明で儚い糸に引かれここに着いた薄暗い小さな池の水は新しくもあり古くもありそもそも水は地球という心が宇宙の塵芥を引き寄せて以来大気圏内に閉じ込められているのだから古いに違いないのだが酸素と水素に分解する消滅と再生は有ろう鏡が池という心に引き寄せられ集うH2O水鏡となり神功皇后の伝承を残す細い糸は私の体内に滞在している水の1分子の遠い記憶から出ていた